ゆっくんです。美容師したり、筋トレしたり、読書したりしています。
美容師の間ではよく「美容師の技術力はよっぽど上手か、よっぽど下手でなければ、お客様にはわからない」と言われます。
果たしてそれは真実なのか。
美容師は技術職です。一生懸命練習し技術を磨いてきたのに、「どこも同じ」といった認識をされては切なすぎる、、、。
技術力を高め、その価値をしっかりとお客様に伝えることができれば、他店との差別化ができるのではないでしょうか。
実際、技術力を「売り」にして顧客を獲得している美容室も存在します。
そんなわけで、今回は技術力をブランドとするための方法を解説したいと思います。
それではよろしくお願いします!
技術力をブランディングするプロセス
ブランディングとは、「独自のイメージ」をお客様に思い浮かべてもらい、他店との差別化を図る取り組みのこと。
技術力でブランディングするうえでのゴールは、
「カットが上手な美容室(美容師)と言えば〇〇」
「カラーが上手な美容室といえば〇〇」
といった唯一無二の存在として思い浮かべてもらうことだと思います。
全国の美容室の頂点としてこのゴールを達成するのは、とても難しいことです。なので、まずは自店のある地域でNo.1を目指してみてはどうでしょうか。
実際どのように取り組み始めればいいのか、、、。
そのプロセスを紹介します。
基本的なベーシックがしっかりしてなければ、ブランドにはならないのは言うまでもないです。ベーシックという土台があるからこそ、応用がきくようになります。
サロンでは、そのベーシックをスタッフ全員にきっちり身につけさせることが大切です。そのうえでデザインや似合わせ、トレンドなどの勉強を継続していく。
そこに価値が生まれ、日々努力をすることで価値が洗練されていくと思います。
オーナーの独りよがりではなく、スタッフ全員で価値の共有をしていないと、ブランドはそのうちさびれてしまいます。
オーナーは次の3つのことをスタッフと共有することが必要です。
・「なぜ、技術力という価値が大事なのか」
・「その価値はお客様にどのような恩恵をもたらすのか」
・「その価値を高めていくことでスタッフにどのような影響があるのか」
オーナーはこの3つのことを、スタッフ全員で認知し共有できるように説明しなければなりません!
価値を理解してもらい、自分ごと化し行動に移してもらう。そしてその行動をきちんと評価してあげるようにしましょう!
最後は技術力という自店の価値を、お客様へ伝えることです。
お金を払ってくれるお客様に価値を実感してもらうことが重要です。下手な技術は実感しやすく、上手な技術は実感してもらいにくい。
だからこそ、その違いをお客様に伝える表現力を身につけることが大切なことです。
「上手な技術」を実感してもらえれば、口コミや紹介も期待できます。
今はSNSもあります。うまく活用して価値を伝えるようにしましょう!
技術力をブランディングすると決めたら、それを「いつまでに実現させるのか?」「どのようにして技術を磨いていくのか?」「理想のターゲット層は?」などのことについて、しっかりと計画・目標を立てて取り組むようにしましょう!
技術力の高さが伝わる3つのポイント
お客様は、来店中や帰宅後に技術の良し悪しを確認しています。
「この美容師はうまい!」とお客様に思ってもらうために、次の3つのポイントを意識すると伝わりやすいです。
①技術スピード
技術スピードは比較がしやすいです。接客や仕上がりが同程度なら、短時間で仕上がるほうが「うまい美容師」と判断されると思います。
早く終われば、その分時間を使うことができます。カット時間に30分も40分もかけていては、日々忙しいお客様には敬遠されるでしょう。
「話してばかりで手が動いてない」
「同じ場所を何度もカットしている」
このようなことはお客様から見ても分かることではないでしょうか。
ただ練習を繰り返していてもスピードは上がりません!常に時間を「見える化」し、「自分が施術にどれくらい時間がかかっているのか」を把握することが重要です。
技術練習をするときは、
スピード→量→質
この優先順位で練習することを意識するようにしましょう!
②仕上がり
仕上げで鏡を見せるときが、今日の来店の集大成です。
仕上がりでお客様に「うまい」と満足してもらうためには、カウンセリングで希望や悩みをしっかりと聞き出すことがポイントになります。
仕上がりで「なんか違う」とお客様に思われてしまわないように、ロープレなどを行ってカウンセリング術を身につけておきましょう!
③再現性
再現性は美容師とお客様の共同作業とも言えます。お客様のスタイリング力を知り、それに合ったスタイルをつくる。
普段セットをしないというお客様には、なるべく手ぐしでキマるようなカットを施したり、セットををする人にはブローの方法やスタイリングの付け方などをレクチャーするのもアリです。
自宅に帰って言われた通りのセット方法でうまくでき、周囲の人に「いいね」なんて言われたときにはきっと、「うまい美容師」と思われると思います。
・カウンセリングで普段のスタイリング方法を確認する
・ライフスタイルに合わせたヘアデザインを提供する
・ホームケアやスタイリング方法のレクチャーをする
・次回来店時に再現できたか確認する
まとめ
技術力をブランドにするには、スタッフへの「マネジメント力」やお客様へ伝える「表現力」も重要になります。
ブランディングするうえで大切なのは、「独自性」による他店との差別化。
よかったらこちらも見ていただけたらと思います。
そして技術教育はもちろんのこと、カウンセリング術のトレーニングも欠かせないです。
美容師は技術職です。「うまい技術」は最大の価値になると思います。いつの時代も技術を求めるお客様は存在します。
私も向上できるように頑張りたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
GOOD LUCK!
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