「失客が多く常に集客業務に追われてしまう」
「リピート率を高め、指名客を増やしたい!」
「失客を減らすにはどうしたらいいのか?」
スタイリストになり向上心があれば、このような悩みが出できます。集客して新規のお客さまを担当しても、失客を繰り返していればいつまで経っても集客業務に追われてしまいます。
せっかく縁あってご来店され出会ったお客さまなのに、一回きりになってしまってはもったいないですし、さびしいです。
今回ご紹介する本は、美容界きっての偉大な美容師が、今までの経験をもとに、指名され続ける美容師になる方法を教えてくれます。
また私のように10年以上美容師を続けてきた人にも、自分の美容師人生を振り返るいいきっかけになるかなと思います。
著者のプロフィール
著者の横手康浩氏は、美容業界では超有名なベテラン美容師なので知っている方も多いのではないでしょうか。東京マックス美容専門学校卒なので、私と妻の先輩でもあります。
もちろん私たちも知っていました。残念ながらお会いしたことはありませんが、、、。
1989年、東京・青山に「PHASE」をオープン。私の母親が昔行ったことがあるそうで、担当は横手さんではなかったみたいですが、とても良い美容室だったと絶賛していました。
横手さんの存在は覚えているみたいです。きっとオーラが違っていたのでしょう!
横手氏は生粋のサロンワーカーとして知られ、フォルムワークに関する本などを多数出版されています。
顧客数も多く、男女問わず幅広い年代に支持され続ける偉大な美容師の1人です。
指名されるために大事な3つのこと
私はこの本を読んで、お客さまから「指名され続ける美容師」になるために大事なことが、大まかに3つあると感じました。
- お客さまの髪の悩み、不満・不安を解消すること
- おしゃれ感と再現性の高いヘアスタイルつくり
- お客さまの向こう側を意識する
他にも大事なことが多く書かれているのですが、私は特にこの3つが、絶対に外せない要素だと思いました。
お客さまはなぜ美容室に訪れるのでしょうか?
気分転換にという場合もあるかもしれませんが、多くの人は髪に何らかの悩みや、不安・不満があるから訪れるのだと思います。
髪の悩みはお客さまによって違いますよね。もちろん顔も違えば頭の形も違います。骨格、髪質、くせなどその悩みはさまざまです。
それらを聞き出し、解消してあげることが美容師の役目です。ですが、解消できたとしても、そのヘアスタイルがまったく似合ってなかったり、普段自分で再現できないようでは指名でリピートする確率は低いです。
また、年齢を重ねていくことによって出てくる悩みもあります。なので新規のお客さまにかぎらず、常連のお客さまにも来店の際聞いてみてもいいと思います。
「お客さまに何を聞くか」という質問力と、要望に応えて髪の不安・不満を解消しながら、似合っていて再現性の高いヘアスタイルをつくり上げる技術力を高めて、研ぎ澄ませていくことは、指名の多い美容師を目指す上で欠かすことのできない要素なのです。
そしてもう一つ大事なことが、お客さまの向こう側を意識してカットすることです。向こう側とは何のことか?美容師なら想像がつきますか?
それは家族、友人、恋人、職場の同僚、パパ友、ママ友などそのお客さまの周囲にいる人たちです。
美容師は、お客さまが周囲の人たちに褒められるヘアスタイル、どこで切ったのか聞かれるようなヘアスタイルをつくるよう心がけることが必要です。
「キレイになったね」
「かわいくなったね」
「カッコよくなったね」
「若返ったね」
第三者からこんな言葉をかけられたら、お客さまも自信が持てますし、信頼され紹介にもつながるのではないでしょうか。
指名され続ける美容師の共通点
指名される美容師には共通点がある。これは私も共感できました。
指名される美容師の共通点
・とにかく仕事に真面目
・得意なヘアスタイルがある
・「自分は誰よりもうまい」という絶対の自信がある
・誰よりも美容が好きで楽しめている
・「継続する力」「持続させる力」が凄まじい
私が一緒に働いたことがある指名の多い美容師は、皆この共通点があったなぁと思います。
チャラチャラしてるように見えても仕事に関しては本当に真面目な人ばかり。
美容師は職人でもあります。
結局真面目でストイックな人、それを長い間やり続けられる人が「指名され続ける美容師」になれるのだと思いました。
そしてそれができるのは、何より美容が好きで、仕事を楽しめているからだと思います。
あなたはどうですか?
私は、、、、(^_^;)
サロンワークの注意点
サロンワークの注意点もいくつか紹介したいと思います。
ほどよい緊張感を維持し続ける
新規来店から2回目3回目くらいまでは、美容師も緊張感を持って丁寧に接客・技術等行っているかもしれません。しかし、来店回数が増え失客しないだろうという安心感を持ってしまったときが注意です。
そこで配慮に欠けた応対をしてしまうと、せっかく気に入って来店してくださったお客さまを失ってしまうことになってしまいます。
来店回数に関係なく、一定の緊張感を持って応対することは大事なことだと思います。
服装
お店によっても違いますが、仕事中は清潔感のある服装がベターだと思います。
私は別に、インスタ等に自分のファッションを載せるようなおしゃれ美容師ではありませんが、一つだけこだわりがあります。
それは仕事中は絶対に帽子を被らないということ。
もちろんトータルファッションとして、帽子を被って仕事をしている美容師を否定はしません。
ただ、個人的には「髪をしっかりセットしてお客さまをお迎えしたい」と思って被らないと決めているだけです。そもそも似合わないし、、、(¬_¬)。
お客さまに不快感を与えてしまう服装だけは避けたいですよね。
紹介のお客さま
紹介でご来店されるお客さまは絶対に失敗できないです。プレッシャーもあるかもしれません。
もちろんすべてのお客さまを失敗してはいけません。
ただ、紹介でご来店されるお客さまを失敗してしまうと、そのお客さまを紹介してくださったお客さまの顔に泥を塗ることになってしまいます。もう紹介してくれることもなくなってしまうかもしれません。
シャンプー
お店のスタッフの誰が担当しても気持ちが良い、そのようなお店はお客さまが多いと思います。確かに、シャンプー指名をもらえるような、特別にシャンプーが上手なアシスタントもいます。
そこまでではなくても、クレームが来るような下手くそなシャンプーだけは避けたいです。
お店で定期的にスタッフ全員シャンプーチェックなど行って、統一感を持たせるといいのではないでしょうか。
気づき
この本を読んで、私は改めて普段のサロンワークを振り返るいい機会になりました。
私のお店がある街はとても美容室の多い街です。私のお店は隣も美容室です。そして一軒挟んでまた美容室。美容室がひしめきあっています。
失客を減らし、リピート率を高めることは、生き残っていく上で不可欠です。
お客さまにも事情があります。ある程度の失客は仕方がないかもしれません。
それでも、いち美容師としてお客さまに真摯に向き合うことは、指名され続ける美容師になるために大切なことではないでしょうか!
「なぜ自分のお店を選んでいただけるのか」
「自分を指名してくれる理由は?」
「サロンワークにマンネリしてない?」
そう自分に問いかけ、「自分はなぜ美容師をしてるのか」などを考えるきっかけになりました。今回の記事では、あくまで私が大事だなと思うポイントを紹介させていただきました。
この他にも美容師として共感できることや、大事なことがたくさん書かれています。
また、著者である横手康浩氏の仕事に対する価値観や、アシスタント時代の話なども盛り込まれており、大変読みごたえのある一冊だと思います!
気になる方はぜひ読んでみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
GOOD LUCK!
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