美容師になり20年も経つと、感慨深くなるときがある。
スタイリストデビューしてからだと16年。個人的には「あっという間」という感じはしない。
練習も勉強もそれなりにしてきたと思う。むしろわりと飽きっぽい私が、20年も同じことを継続していることに「よく続いてるな〜」と思う。
一度だけ25歳くらいのときに他の道に行こうか悩んだことがあったが、そこで美容師を辞めずに続けたことが今に繋がっているのであろう。そこでの自分の選択に後悔はない!
美容師という仕事が好きで楽しいのは確かである。ただ私は「仕事がすべて」という価値観は持ち合わせていない。
現在なら家族といる時間も大切にしたいと思っているし、20代のときは友人と遊ぶ時間も重要だった。
仕事に対する価値観は人それぞれで、その価値観を否定する必要はない。「仕事がすべて」という価値観を持っている人だっている。
最近自分自身に感慨深くなるときもあれば、お客様に感慨深くなるときもある。
私のお客様の中には、スタイリストになって1年目のときから担当させていただいているお客様もいる。
本当にありがたいことだと思う!感謝の気持ちを忘れてはならない!まだまだ技術や接客面で未熟だった自分を信頼して長年来店してくれるのだから。
スタイリストデビューして16年なので、4歳で初めてカットさせていただいたお客様が20歳になるということ。数字にしてみるとその年月に驚愕する。
入園式、卒園式、入学式、卒業式、成人式、入社式、結婚、、、、。
お客様の人生の節目節目に、美容師としてヘアスタイルを作ることで関わらせていただいている。人生の節目以外でも、お客様のイベント事や勝負のときなど、「ばっちりキメたいとき」には美容師の出番が来ると思う。
やりがいがある素晴らしい仕事だよね!
職業別年収ランキングなんて見てみると、美容師は下位のほうかもしれない。
だけど、もし「人の人生の節目に関わっている職業ランキング」なんてものがあったら上位を狙えるかもしれない。
そんなランキング見たことないが、、、。
お母さんと一緒に来店してた子が1人で来店するようになり、やりたい髪型をオーダーしてくる。お見送りをし、帰っていく後ろ姿に感慨深くなる。親ではないが、親のような気持ちになる。背も抜かれ「大きくなったなぁ」と!
同時に「俺もおじさんになったぁ」と!笑
中学生のとき初めて担当させていただいた子が、結婚し出産しお母さんになる。
そして、お子様のカットをお願いされる。
本当感慨深いよ!ここまで続けてきたからこそ味わえる感覚だよね。こんな仕事他にあるかな?
自分を信頼してくれるお客様に真摯に向き合い、情熱を持って仕事に取り組めば、お客様にとって「オンリーワンの美容師」になれると思う!
メディアに取り上げられるような美容師になれなくてもね!
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