小さな美容室の戦略とは?『お客を捨てる勇気』中谷嘉孝

ゆっくんです!美容師したり、勉強したり、ジョギングしたりしています。

今回オススメする本はこちら↓

『お客を捨てる勇気』です。

タイトルに惹かれ購入してみました。

著者の中谷嘉孝さんは、サロンブランディング第一人者であり、元サッカー日本代表イビチャ・オシム氏のスタイリストとして有名に!

現在は完全会員制サロン「Le.Patch INTERNATIONAL」を経営しながら、美容業界以外の事業も展開しています。

本書は小説のようなストーリー仕立てになってます。主人公の倉本ソウタは一人サロンのオーナー。思うように売上が伸びず悩んでいたところ、行きつけの喫茶店で謎の人物秋山と出会います。秋山は喫茶店でソウタと会うたびに、小さな美容室にとっての経営術や、美容師にとって大切なことを教えてくれます。

「お客を捨てるってどういうこと?」

「お客を捨ててどうやって売上を伸ばすの?」

このように思いますよね。

本書を読めばその答えが明らかになります。

こんな人にオススメ

・将来独立したいと思っている美容師
・小規模サロンの経営者
・美容師として成功したい人

ゆっくん

それでは少しだけ紹介します!

私は紙の本が好きですが、電子書籍で読むならAmazonのKindle Unlimitedがコスパがよくてオススメです!

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目次

あと一歩の壁を越える

自店の売上がなかなか伸びず、成功できない人には「あと一歩の壁」が存在する。

あと一歩の壁とは、常識的で物わかりのいい人であろうとする心のことです。

その心は、時として他店にはない価値を創り出す上での障害となってしまいます。

そしてあと一歩の壁を越えるためには、今日の選択や決断が未来を決めているということを自覚することです。言い訳やできない理由を探すのではなく、自分の本当の心の声に従い行動する。

本当にやりたいと思っているなら行動するはずです。

人は本来変化を嫌う生き物です。そのため世の中には、すぐに行動しない人のほうが圧倒的に多いと思います。だからこそすぐに行動できる人が成功するのでしょう。

私も基本的には昔から後回しにしてしまうところがあります。ですがここ最近は思ったらすぐ行動に移すように意識しています。

自分がやりたいと本気で思ったなら、批判を恐れず行動に移す。美容室を経営していると、決断を迫られるような場面が多々あります。

そのときに大切なことが、あと一歩の壁を越えることなんだなと思いました。

人の顔色を窺ってばかりいちゃ 本当の幸せは掴めませんよ いいヤツでいようとするヤツに「物語」は生まれない

私が共感できたフレーズをもう一つ。

「成長するとね、切れていく縁もある。特に凡人が成功に向かって離陸する際には、今までの人間関係が自然と切れていく時期が必ずあるものなんだ。今までの人間関係に引きずられて行動が起こせない人は、あと一歩の壁を絶対に越えられない」

私の場合、「この人と会っても成長できないな」と思った人とは自然と縁が切れていきました。その代わり、新しい出会いやより絆が深まる人もいました。

自店の旗をつくる

「旗」とは、自店の強みやウリ、こだわりやミッションなどのこと。

自店の旗をつくる=ブランディングをする

ブランディングに関する記事も書いていますので、よければ読んでみてください。

集客サイトに頼るのではなく、自店の強みや想いを明確にし、それを発信していくことが大切です。その想いに共感してくれるお客様が「理想のお客様」なんだと思います。

そんな理想のお客様を集める方法が、自店の旗をつくるということです。

旗をつくるための手順は3つ。

STEP
想いを明確にする

なぜ美容師という仕事を選んだのか。自分の技術はお客様のどんな悩みを解決してあげられるのか。このような自問自答をし、自分の本当の気持ちと向き合ってみる。

STEP
想いをカタチにする

自分の想いを店舗の内装、メニューやサービス、取り扱う商品に反映させる。

STEP
想いを伝える

WebサイトやインスタグラムなどのSNSを使って発信する。

また、著者はこのようにも言っています。

『安心安全なお店』とか『アットホームなお店』などという曖昧でありきたりな旗では、お客様を引き寄せられない。

価格競争に巻き込まれないためには、他店には持つことのできない特別な旗を立てることです。

本物になるためには?

著者が言う「本物」とは、本音で生きてる人のこと。

本音でコミュニケーションを取らなければ、本物の絆なんて生まれません。いつでも本気で真剣に仕事に取り組んでいる人にお客様はついてきます。本気の想いは必ずお客様に伝わります。

想いや気持ちって本当に大切です。

本音で生きてる人には、あと一歩の壁など存在していないんです。

私のような人間でも信頼してくれるお客様がいます。私の挑戦を応援してくれるお客様がいます。本音で話すとは言っても、そこには相手に対する敬意を示すことが大切だと思います。

私自身、独立してからのほうがお客様との距離が近づいたように感じています。

スモールビジネス最強の旗は「お客様への本気の愛」。これはお客様一人ひとりの顔と名前を覚えられる小さなお店だからこそ表現できる。

仕事への情熱や想いをお客様に伝えるようにしましょう!

感想

本書で紹介されている事例はノンフィクションであり、実際に小規模サロンを経営している私も共感できる事例がありました。

私のお店がオープンして約1年あと、近隣に大型美容室がオープンしました。しかしながら、戦う土俵が違うと思い、不思議と焦りのようなものはありませんでした。

同じような小規模サロンがオープンするほうが焦るかもしれませんね^^;。

近隣にどんな美容室がオープンしようとも、ブランディングがしっかりしていればお客様は離れていかないと思います。

そのための戦略や、理想のお客様を集める方法が本書には書かれています。

また、往年のヒット曲の歌詞が章ごとに出てくるのですが、選曲が古すぎる!!1982年生まれの私でもギリ知っている曲ばかりなので、若い人は馴染みがないかもしれません。

ただ、本書で書かれていることは自店の存在意義や、美容師として自分を見つめ直すきっかけになるのではないでしょうか。

本書の内容

・第1章 経営者の決断
・第2章 成功を掴む覚悟
・第3章 お客を捨てる勇気
・第4章 豊かさの法則
・第5章 本物
・第6章 壁の向こうの景色

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

GOOD LUCK!

ゆっくん
読書美容師
サイト運営者のゆっくんと申します。美容師歴20年、個人で美容室を営んで7年です。自分の経験や、勉強したことを元に役立つ情報を発信していきます。よろしくお願いします。

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