ゆっくんです!美容師しながら、ブログ書いたり、子育てしたりしています。
前回まずは目的を考えよう!ブランディング手順ステップ1を解説!という記事を書きました。引き続き今回の記事ではステップ2、ステップ3を解説します。
ステップ1 ブランディング計画
ステップ2 自社理解
ステップ3 顧客理解
ステップ4 ブランド核の定義
ステップ5 ブランドの展開
ステップ6 効果の検証
ブランディングの目的が明確になり、課題などがスタッフと共有できたら、次は自社の現状を理解することです。
現状理解には、「自社理解」と「顧客理解」があります。この2つを理解することで、自社が目指すべきブランドのキーワードが見えてきます。
それではよろしくお願いします!
自社理解
自社理解とは、自社を客観的な視点から理解することです。客観的な視点を知るためには、社会の環境や美容業界を取り巻く環境の変化、競合他店・顧客の変化を知っておく必要があります。
これらの情報を集めるための4つの手段を紹介します。
自社(サロン)のありたい姿を探し出す
自社(サロン)のありたい姿を言葉で表現するのは、なかなか難しいものです。
なので以下の項目をヒントにして考えてみてはいかがでしょうか。
・サロンの存在意義
・サロンとして大切にしている価値観
・サロンの強み
・他店との違い
これらの要素はブランド構築のヒントにもなりますので、ミーティングメンバーで考えてみてください。
そして他店との差別化競争に囚われたブランディングではなく、自社がどうありたいかを追求するとブランディング活動が継続しやすいです。
「PEST」で自社を取り巻く環境を理解する
PESTとは、Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)の頭文字を取った言葉です。
・Politics(政治)・・・法規制など、売買のルールを変えるもの。
たとえば、
・法律、法改正
・政権交代
・税制
などのようなことで、最近だとインボイス制度でしょうか。
・Economy(経済)・・・経済動向の変化。
・景気
・物価
・消費活動の変化
・株価・金利
ここ最近はモノの値段だけが上がるという、悪いインフレ状態が続いていますね^^;。
・Sosiety(社会)・・・消費者のライフスタイルの変化。
・人口動態
・世帯数
・少子高齢化
・流行
・教育
・健康
少子高齢化はますます進んでいくと思われ、25年後の2048年には1億人を割ってしまうと推測されています。
Technology(技術)・・・ITなど新たな技術が与える影響。
・インフラ
・イノベーション
・新技術
・特許
デジタルトランスフォーメーション、NFT、メタバースなど美容室でも利用でき影響を与える新技術も出てくるかもしれません。
これらを理解することでサロンブランドに影響するものや、どんな変化が求められているのか?などのことが把握できると思います。
「クロスSWOT分析」で自社の強みと機械を理解する
SWOT分析とは、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字を取った言葉です。
これら4つのことを挙げることで、サロンの現状を分析します。このうち強みと弱みは「内部環境」と呼ばれ、機会と脅威は「外部環境」と呼ばれます。
区別を理解していないと、機会に挙げるべきことを強みに挙げたり、弱みに挙げるべきことを脅威に挙げたりしてしまうので注意しましょう!
こちらのサイトが参考になるので、ぜひご覧になってみてください↓
https://the-owner.jp/archives/4613
「3C分析」で自社と競合を比べる
3Cとは、Customer(顧客)、Company(自社)、Competitor(競合)の3つのCのことです。
それぞれを理解していないと業界を理解していることにはならないという考え方です。
この3C分析がブランディングにおいても必要であり、サロンブランドの仮説を考えるヒントのなります。
これら4つの手段で集めた情報をもとに、これからサロンのブランドが目指すべき方向性を決めていきましょう!
顧客理解
「ブランドは顧客の頭の中にある」
このことはブランディングを行ううえでとても重要です。
ブランディングにおいて大切なのは、徹底的に顧客視点で考えることです。これは日々のサロンワークにおいてもとても大切なことだと思います。
顧客を理解しないブランド発信は、サロンの独りよがりになり顧客が離れてしまうこともあります。顧客に評価をしてもらうことが、サロンのブランドを確立させるために大切なことです。
なので顧客の声を聞き、きちんと検証をしましょう!
ジョブ理論
ジョブ理論とは、アメリカの経営学者クレイトン・M・クリステンセン氏が提唱した消費とニーズのメカニズムに関する理論です。
ジョブ理論の考え方は、
消費者は製品・サービスを購入するのではなく、自分の「用事」を片付けるために製品・サービスを「雇う」と考えよ。
米国流の仕事の方法にたとえたものなので、日本人には馴染みにくいものかもしれません。
サロンの技術・商品・サービスのことばかり考えるのではなく、顧客がなんのためにサロンに来店するのか、といった顧客の目的に焦点を当てることも大切なことです。
そのためには、来店時にお客様をしっかり観察し、お客様の立場になって考えることが重要です。
主語を「顧客」にして考えるのがポイントです!
顧客調査
顧客は大きく3つに分けられます。
・過去の顧客
・現在の顧客
・未来の顧客
どの顧客に対して、アンケートなどのブランド調査を行うのかを、自社(サロン)のブランディングの目的から選択しましょう。
新たな事業展開や、サロンのブランドイメージをつくっていきたいなら、未来の顧客をメインに調査をしましょう。この場合、来店時のアンケートなどでニーズや要望を聞き出すことはできません。なのであくまで仮説として、これからサロンに来店してほしい顧客像を考えることになります。
アンケートの内容
例)
・サロンを選ぶ基準
・来店時に重視していること
・サロンのイメージ
・サロンに対する満足度(技術・接客・サービスなど)
・ブランド・タッチポイント(Webサイト、SNSなど)
まとめ
「自社理解」と「顧客理解」を行うことで、サロンと顧客で一致していることや、ギャップがあったことなどが出てくると思います。
そこから、
・サロンブランドとして大切にすべきこと
・サロンブランドとして大切にすべき強み
・サロンの存在意義
などをリストアップしておけば、次のステップ4「ブランド核の定義」を決めるときのキーワードとなります。
今回のステップ2、3は「マーケティングじゃあないのか」という声もあるかもしれませんが、ブランディングにおいてもとても重要なことです。
ぜひ取り組んでみてください!
この記事がブランディングを行う「きっかけ」になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
GOOD LUCK!
コメント