今回紹介する本はこちらです。
ドドン!
『心配事の9割は起こらない』です。
先月、私はちょっとした心配事を抱えていました。そんな中、いつものように本屋さんに立ち寄りブラブラとしていると、わりと目立つ場所にこの本が平積みされていました。
まさにやん!ちょうどやん!
自分自身にツッコミながらこの本を手に取り、内容を確認。
私はいつも、「著者・はじめに・目次」を見て購入するかしないかを決めるようにしている。ビジネス本や実用書の場合これをすると「買わなきゃよかった」的な失敗が少ない。
「禅の教え」
なんだか難しく感じるかもしれませんが、書いてあることはいたってシンプル!「あたりまえ」を大切にし、「いま」に集中する。
余計な不安や悩みを抱えないように、他人の価値観に振り回されないように、無駄なものをそぎ落として、限りなくシンプルに生きる。
日々不安や悩みを抱えている人や、私のように心配性の人にはぜひオススメの一冊だと思います。
そんな感じで少しだけ紹介します!
著者のプロフィール
著者は枡野俊明氏は、曹洞宗徳雄山建功寺の住職で私と同じ神奈川県出身です。出身地が同じということだけで親近感が湧いてしまうのは私だけではないと思います。
また庭園デザイナーとして「禅の庭」の創作活動もおこなっており、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞されています。
枡野氏にとって庭づくりはとても重要なことであり、「心の表現」の場であるとおっしゃってます。
2006年には「ニューズウィーク」日本版で「世界が尊敬する日本人100人」に選出されています。
ちなみに同年に選出されていたのはこちらの方々です。
- 浅田真央(フィギュアスケート)
- 市川海老蔵(歌舞伎役者)
- 柳井正(ユニクロ)
- 吉田沙保里(レスリング)
- 浅野忠信(俳優)
- 栗原はるみ(料理研究家)
約1億2000万人のうちの100人ですからね。こりゃあ凄いわ!
著書にベストセラー、ロングセラーも多くあるそうなので、機会があれば読んで紹介したいと思います。
妄想しない
「莫妄想」ーまくもうぞう。
これは禅語で、意味は「妄想することなかれ」ということです。
人はいいことも悪いことも含め、いろいろな妄想をします。禅でいう妄想の意味は広く、深い。
「お金が欲しい」「彼女を手放したくない」などの我欲や執着、他人をうらやむ気持ちや自分はダメだと卑屈になること、これらすべてが妄想であるということなのです。
大切なのは妄想をできるだけ減らしていくこと。
「あの人はすごいな〜、それに比べて自分はなんてダメなんだ」、私はこのように他人と比べ落ち込むことがありました。
この本にはこんなことが書かれています。
他人が努力したことで、自分が向上することはありません。向上するためには自分が努力するしかないのです。禅ではどんなものも、どんな人も、他とは比べようがない「絶対」の存在とします。
他人と比較するから不安や悩み、心配事が増えるのだと、、。
今すぐに性格を変えるのは難しいことです。しかしながら私は、これから起きるかもわからないことをネガティブに妄想し心配するより、「いま」「この瞬間」を大切にしようと思いました。
余計なことを調べない
これも私自身よくやってしまうことです。現代はは情報化社会でネットで調べればたいていのことは出てきます。
調べていい結果になることもあれば、調べることによって余計に不安になったり、心配になったりすることもあります。
例えば私の場合、どこか痛いところがあるとすぐにネットで調べたりしてました。だいたい重病が出てきて不安になります。最近はそんなことして不安になるくらいならすぐに病院に行くようにしています。
情報は迷いのもとになったり、情報に振り回されることによって、自分の「心の置きどころ」がわからなくなったりします。
ネットの情報を鵜呑みにせず、自分の頭でしっかり考えることが必要だと思います。
私が響いた言葉
ここではこの本を読んでとくに私が響いた言葉を紹介します。
- 神は乗りきれない試練を人に与えることはない
- 努力をコツコツ続ける習慣を身につけることによって「才能」を超えることもできる
- 世の中に失敗というものはない。諦めたときが失敗である
- 自分の人生観を他人に押し付けない
- おのれの欲せざるところ、人に施すことなかれ
自分の置かれている状況や環境、現在の自分の精神状態によって響く言葉は違うと思います。
現在不安や悩み、心配事を抱えている人の気持ちを和らげる言葉がきっとあります。
私の人生の経験からエピソードを交えて紹介したい言葉もあるので、そちらは後日記事にしたいと思います。
まとめ
この本を読み思い返してみると、今までの人生で心配してたことが実際に起きたことってあんまりないよなと思いました。
かといって私の心配性がすぐに治るわけではないでしょう!
ときには心配することによって対処できることもあると思います。
ですが過度な心配や不安に駆られたときには、この本を読み返して考えてみる。
そんな一冊になりました。
減らす、手放す、忘れる
ぜひ読んでみてください!
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