「仕事を上手に任せられない」「嫌な顔をされたらイラッとする」「自分でやらないと気がすまない」など、スタイリストになると仕事を任せる上での悩みも出てきます。
新人スタイリストならば、ヘルプを使わず一人でやるのも大事なことです。しかしながら、リーダーになるようなスタイリストは、仕事を任せながらアシスタントを教育することも大事な仕事です。
スタッフから信頼されるスタイリストは任せることが上手です。
では、そんな任せ上手なスタイリストは、どんなことを意識しているのか、、。今回は仕事を任せるときに大事なことを紹介します。
なぜ任せられないのか
スタイリスト歴が長くなり、顧客を多く持つようになると自分なりのこだわりが生まれ、仕事を任せにくくなります。
こだわりを持って仕事をするのは悪いことではありませんが、そのこだわりが人に仕事を任せられなくなる要因となります。
アシスタントの技術不足もあるかもしれませんが、任せられない理由はそれだけではないです。
信用してないわけではないが細かい点が気になり、あとで自分で直すくらいなら自分でやったほうが早いし、納得がいく。
アシスタントの技術を見て、そのクオリティを自分と比べると決して満足できるレベルではない。
こういうことはスタイリストになると出てきます。お客様がより満足してもらえるように仕事をしていれば、当然のことだと思います。
実際私もそう思ってた時期がありました。
しかし、組織に属している以上はアシスタントに仕事を任せ、成長を促す教育をしていくことも必要なんですよね。
経営から業務のことなども含めて、すべてを自分の思い通りにやりたいなら、独立して自分のお店を持つしかないです。
そして一人でできるお客様の数、売上には限界があります。
もしその限界以上に客数や売上を伸ばしていきたいと望むなら、人に仕事を任せることが不可欠です。
任せるときに大事なこと
アシスタントから信頼されているスタイリストは、どういったことを意識して仕事を任せているのか。任せ上手なスタイリストが意識していることを4つ紹介します。
①すべての責任を自分が負う
仕事を任せるとき、その責任まで負わせてはアシスタントは自信を持って仕事ができなくなります。
「もし失敗しても責任は自分が取るから心配しないで」と言えるとカッコイイですよね!
私の尊敬するかつての店長は、私が失敗してもグチグチと説教することはなく、改善点だけを指摘してくれました。グチグチと言わないところがカッコイイんですよね!
そしてお客様への声かけも忘れないようにしましょう!それがないとお客様は不安になってしまいます。
- 必ずチェックをする旨を伝える
- 仕事を任せるアシスタントをお客様に紹介する
など。
②共有をする
カラーやワインディングなどの仕事を任せるときに、情報の共有を忘れないようにしましょう。
情報の共有とは、例えば「お客様のなりたいイメージ」や「好きなもの」、「仕上がり時間」などです。仕事を任せるときはスタイリストとお客様が共有できていることを、アシスタントとも共有しておくようにしましょう。
カラーやワインディングではスタイルのイメージを共有した上で、「カラー選定」や「ロッド選定・巻き方」はアシスタントに任せるなどです。
③ポテンシャルに期待する
ポテンシャルとは、仕事で成長できる可能性や潜在能力のことです。
人は何をきっかけに自分の持っている潜在能力を発揮するか分かりません。
私の同期にも、アシスタント時代失敗やミスが多かったにもかかわらず、スタイリストになるとその潜在能力を発揮し、指名客数が社内でも1、2を争うスタイリストに成長しました。
仕事任せる上で、持つべき覚悟が2つあります。
それは、「可能性にかける覚悟」と「裏切りを受け入れる覚悟」です。
可能性にかけ仕事を任せてきた結果、私の同期のように人気スタイリストになる人もいれば、ときには裏切られ辞めてしまう人もいると思います。「あんなに目をかけ、仕事を任せてやったのに」と相手のせいにしないことです。
大事なのは、もし裏切られてしまっても「それはそれで仕方がない」と受け入れる覚悟を持っておくことです。
むしろ「自分に何か足りないことがあったんじゃないか」と考えるほうが、自分自身の成長につながるのではないでしょうか、、、。
④意志を確認する言葉を添える
アシスタントにも人によって特性やできる技術の幅が違いますよね。特性の違いを見極めて仕事を任せないと、その人を成長させるどころか、つぶしてしまうことにもなりかねないです。
なので仕事を任せるときは、必ず「できるかどうか」の意志の確認もするようにしましょう!特にまだあんまりやったことのない技術、初めてやる技術などには必須です。
そうすることで「無理な仕事を押し付けられた」感がなくなり、自分ごとと捉えて任された仕事に取り組めると思います。私もよく確認されていた気がしますし、確認をしていたと思います。
フィードバックを忘れない
仕事を任せたその後、ほったらかしにしたり任せっきりにしてはいけません!
アシスタントは任された仕事に対して、「どうだったのか?」「お客様は満足していたのか?」などのことが気になっていると思います。
なので必ずフィードバックをするようにしましょう。
アシスタントにもいろいろなタイプの人がいます。
自分から積極的に結果を聞ける人と、結果がどうだったか不安で聞きに行けない人。先輩スタイリストはそういったことも把握しておき、なかなか聞きに来ない人には「何で聞きに来ないんだ!」と目くじらを立てず、こちらから声をかけてあげてください。
良かったときは「お客様も喜んでいたし、いい感じだったよ。ありがとう」など感謝の言葉を添えて結果を伝えてあげましょう!
そうすることで、アシスタントの人も「良かった!次も頑張ろう!」となれると思います。
そして2週間に1回でも構わないので、定期的に会話をする時間を設けて、コミュニケーションを取るようにしましょう!
まとめ
私は現在マンツーマンで仕事を行なっているので、任せるという機会がありません。なので以前勤めてたお店でお客様がついてきて、仕事を任せるようになった頃のことを振り返りながら書きました。
また、自分がアシスタントの頃信頼していたスタイリストの先輩に、どんな任され方をしていたかを思い出しながらも書きました。
「自分は任せるのが苦手だ」「面倒だから自分でやったほうがいい」
そんなふうに思っている方も、任せ上手になることで新しい発見があるかもしれません。
今回の記事がそのきっかけになれば幸いです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
GOOD LUCK!
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