ゆっくんです!美容師したり、ブログ書いたり、筋トレしたりしています。
今回はブランディングを取り組むにあたっての基本プロセス4つ目「ブランド核の定義」について解説します。
まずはステップ1からという人はこちらをご覧ください。
ステップ1 ブランディング計画
ステップ2 自社理解
ステップ3 顧客理解
ステップ4 ブランド核の定義
ステップ5 ブランドの展開
ステップ6 効果の検証
ステップ1からステップ3までの調査やミーティングをもとに、ブランドの核となるものを定義するのがこのステップになります。
またスタッフや顧客に浸透させるための準備になるステップです。
ブランドの核を定め、一貫した取り組みを行うことで、独自性やブランドイメージが作られます。サロンブランドとして「何を伝えるのか」を明確にしましょう!
それではよろしくお願いします!
ブランドの核とは
ブランドの核とは何でしょうか。
ブランディングとは「口で伝えるだけではなく、実際に行動をし、お客様に独自のブランドイメージを思い浮かべてもらえるように努力すること」です。
そのとき、「どのような独自のイメージを思い浮かべてもらうのか」を定義することが、ブランドの核を定義するということになります。
ブランドの核は、2つの要素から成り立っています。
それは「志」と「ベネフィット」です。
ベネフィットとは、サロンに来店することで得られる「満足感」「恩恵」「価値」のようなことを意味します。
この2つの独自性が強ければ強いほど、努力を継続していくほど、ブランドとして確立されます。
例えばですが、インスタグラムで多くのフォロワーを獲得しているALBUMという美容室は、どういった「志」を掲げているでしょうか。
ALBUMでは、コンセプトとして次のようなことが設定されています。
「トレンドヘアーを毎月通える価格で提供」
超都心でありながら、常にお客様にとっての適正価格でサービスを提供することにこだわり続けると共に、めまぐるしく変化する世の中のトレンドを素早くキャッチし、追求し続けるサロンです。
トレンド感と誰にでも手の届く価格の両立こそALBUMの強みであり、今後も新しいライフスタイルを提供できるようなサロンであり続けます。
つまりお客様に「新しいライフスタイル」を提供するために、「トレンドと価格」を追求することが書かれているのだと思います。
志が設定されていると、一貫したブランディング活動ができ、ブランドを維持し続けるための根幹にもなります。
では、どうやってブランドの核を決めればいいのか、、、。
そのための方法は2つ紹介します!
P-MVVとは
志を定義するためにP-MVVはとても重要です。
P-MVVとは、
・Purpose(パーパス):存在意義、なぜ社会に存在しているのか
・Mission(ミッション):果たすべき使命
・Vision(ビジョン):将来像、どんな未来を作りたいか
・Values(バリュー):大切にすべき価値観
のことで、元々あったMVVの考え方にパーパスという概念が加えられたものです。
パーパスが加えられた背景には、社会環境や自然環境の変化で自社の利益だけを追求することが批判されるようになったことにあります。
「自社のブランドを通じてどんな社会にしていきたいのか?」
「そのために自分たちが果たすべき使命はなんなのか?」
を表明することが必要な時代になってきました。
ここでタカラベルモントのパーパスをご紹介します。
美しい人生を、かなえよう。
私たちタカラベルモントは、自分らしく生きる人生こそが、美しい人生だと考える。
だからこそ、持てる知恵と技術を進化させ、美と健康をつくるプロフェッショナルと共に成長し続ける。そして人々が、自らの個性に気づき、その魅力を表現し、今と未来の健康に向き合って自分らしく生きることを全力でサポートする。
いつ、いかなる時でも、ひとりひとりが、美しく生きる喜びを感じられるように。
社会が、美しく生きる幸せで満たされるように。
我々美容師も美をつくるプロフェッショナルですよね^_^。
このようなパーパスがあるからこそ、ブランディングの方針などがスムーズに決定できます。
また集客サイト「ホットペッパービューティー」などを展開している株式会社リクルートのMVVは、
・ミッション:「まだ、ここにない、出会い。より速く、シンプルに、もっと近くに。」
・ビジョン:「Follow Your Heart」
・バリュー:「新しい価値の創造」「個の尊重」「社会への貢献」
ということを掲げています。
企業のP-MVVを知ると、なぜその事業活動をしているのかが見えてきます。自社(サロン)ならではの価値観を生み出すために、P-MVVはとても重要になります。
スタッフ間でよく話し合い、議論を重ねながら創り上げていきましょう!
①パーパスを考えるときの問い
「なぜ社会に存在しているのか?」
「何のために私たちのサロンがあるのか?」
②ミッションを考えるときの問い
「ビジョンを実現するために、果たすべき使命は?」
「社会に対して、どんな価値を提供していきたいのか?」
③ビジョンを考えるときの問い
「どんな未来を作りたいのか?」
「私たちのブランドを通じて、どんな世の中の課題を解決したいのか?」
④バリューを考えるときの問い
「私たちが大切にしなければいけない信念は?」
「ミッション、ビジョンを実現させるために大切すべき価値観は?」
またこのような問いについてスタッフ間で議論するときは、否定をしないようにしましょう!否定されると意見が出にくくなり、オーナーや幹部の独りよがりのブランディングになってしまいます。
ブランドのベネフィットを考える
ベネフィットを考えるときには、「機能的価値」「情緒的価値」「社会的価値」の3つの価値で考えていきます。
サロンの機能的価値とは、取り扱っている商品やサービスの機能や価値のことです。
例)
・朝早くから営業しているので、終わってからの時間を有効に使える。
・夜遅くまで営業しているので、仕事帰りに行ける。
・キッズルームがあるので子連れでも気軽に利用できる。
情緒的価値とは、来店されたお客様に「どんな気分になってもらいたいか」といったことです。
例)
・白を基調とした、落ち着きのある癒しの空間。
・リラクゼーション効果のあるBGM。
・長時間座っていても疲れないセット椅子。
社会的価値とは、そのブランドが社会にもたらすプラスの影響のことです。
例)
・お客様の個性と生き方を応援する。
・新しい美容ビジネスのあり方を提供する。
・人材育成の教育によって品質を高め、お客様の文化になる。
これら3つのことを兼ね備えているブランドがお客様に選ばれるブランドとなります。ベネフィットを考えるうえでも徹底的に顧客視点になることが必要です。顧客が何を価値と感じているかという視点を忘れずにしましょう!
まとめ
ブランドの核を定義する。
まとめると、
サロンブランドは、何のために存在し、何を実現したいのか。そのためにどんなベネフィットを顧客に提供するのか。第三者に説明できるブランドメッセージは何か。
ブランドが定着しているサロンのWebサイトを見てみると、今回解説したような内容が明確になっています。
サロンだけではなく、是非ともいろいろな企業のWebサイトを見てみてください。結構勉強になると思います!
この記事がブランディングを行う「きっかけ」になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
GOOD LUCK!
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